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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「てのひらにひとつ」夕映月子 (ディアプラス文庫)



マイノリティであることで深い孤独を抱え、
家の事情もあって「諦める」ことを常に己に課してきた宮下。
そんな彼が塾の生徒として出逢った、一回り年上の日下部。
日下部と過ごす時間が増えるにつれ、彼に心を許し
誰にも伝えることのできなかった想いを吐露し、
恋に落ちていく宮下のとても繊細な気持の機微が伝わってきて、きゅんとなるわけですが。
「私も好きです」の日下部の台詞に、え?いつの間に!?と驚いた表題。
でも、同時収録のその後の話を読むと、ああ、そうだったのね、と深く納得。
そして、誠実でピュアな二人の遠恋に切なくなったり愛おしくなったり。
一冊まとめて読んで完成形なお借り本。

女子禁制のはずの男子寮に放り込まれて講師をやっていたことがあるので、
男子寮の賑やかしい雰囲気が微笑ましいやら懐かしいやら。
塾講していた時の生徒は、家出して連絡をしてきたこともあったわ。
人と係わるということは、思い出が増えるということ。
かけがえのない宝物。

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