きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ぼくのスター」一穂ミチ (幻冬舎ルチル文庫)
つるむ仲間のグループ化が確立される高校生活。
その枠からすら外れ、自分の殻にこもって学校からも遠ざかりがちだった侑志。
そんな彼の世界に突如飛び込んできた航輝。
その介入の仕方がインパクトありすぎて圧倒される。
あのエネルギーはすごいわ。
全く嚙み合わないながらも二人の会話が成立するのは、
互いが互いを尊重しているから。
二人に限らず、羽山も久住も、
根本的なところで他人を否定しない彼らの在り様がやさしくて心地よい。
そしてキーマンとなる10代のアイドル、ほたるんの在り様がかっこいい。
新しい一歩を踏み出した彼らに幸あれ。
線香花火の件がとても好き。
そしてホテルで「完ぺきじゃん」と(多分)どや顔する航輝に笑う。
大学生になった彼らが、これからどんな人生を歩んでいくのか。
どこかでふと出会えたらうれしいなぁ、と思える二人だった。
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