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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「小さな君の、腕に抱かれて」菅野彰(ディアプラス文庫)



軽く言える「さよなら」と身を切られるような「さよなら」がある。
好意を持っている相手との、
二度と会えないことがわかっている「さよなら」はとても切ない。
「久しぶり」と思わぬ偶然に手をあげる再会もあれば、
ひたすら探し求めて偶然を装う再会もある。
人と人。
深く関わりあえば、良くも悪くも何らかの影響を及ぼしあうのは必須。
誰かの支えがあったからこそ、笑っていられることもある。
だから、そんなに負い目に感じなくてもいいんだよ、
と、奏一には言ってあげたくなって、後半ちょっと辛かった。
だけど祐貴は、あのときより幸せな自分にきっと出会える。
たぶん、出会えている。
とんでもないことを言い出した峰崎が実は常識人だったことに安堵して、
そして、彼もまた、過去に捕らわれた人であったことを知って愛しくなりました。


個人的には峰崎が大変好みでした。
巴ちゃんとの12年後は是非!
それにしても……しんみりとした余韻がペーパー読んで台無し!と思ったのは
私だけでしょうか?(笑)
面白かったからいいんですけど。
ってか、面白すぎました。

内容(「BOOK」データベースより)

ある朝ほぼ全裸で目覚めた大学の図書館司書の奏一は、勤務先の学生が一緒にいることに愕然とする。その彼・祐貴は、思わせぶりな言葉を紡ぎ、脅すように度々部屋を訪れるが、触れてくる手はとてもやさしい。とまどう奏一は、ようやく記憶の底にあった八年前の、短い季節を思い出す。小さな手でしがみつきながら、何度も「歌をうたって」とせがんだ、幼い少年のことを…。一途な年下攻ラブ・ストーリー!!

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