きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「愛とは言えない 1」榎田尤利 (ビーボーイノベルズ)
「孤独の中でひとりで死ぬ」と。
期せずして人生観に置いて共通の想いを抱いていた橘高とサガンだけれども、
恋愛に対するスタンスは全く相容れないふたり。
10数年ぶりの再会。
どちらも紆余曲折な人生を歩んで30半ばの今に至るわけだけど、
サガンの癒えない傷が辛い。
自らが断罪されることを望んできたけれど、当事者全員に咎がある。
事の真相が明らかになったことで、前に進めるといい。
ラストの橘高が運命を自覚した瞬間がとても好き。
拘ってきたもののルーツがそこって、やっぱりサガンとの恋に落ちるしかないよね。
拗れまくった大人の恋愛模様はまだ愛には至らないのです。
漫画との連動が見事にハマっていて、うまいなーと。
この日の後に、こんなことが!とか、ああ、あのときはこう思っていたのね!とか、
瞬時にリンクできちゃうからおもしろい。
漫画だと橘高はもう少しスマートでいい人な印象なんだけど、
小説を読むと人間味がぐっと増す。
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