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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「氷刃の雫」水壬楓子 (ガッシュ文庫)




急逝した父に代わって組の代紋を継ぐことになった一生。
期間は二年。
せめてその間だけ、五年離れても想いを殺しきれなかった男の傍で。
諦念に塗れた想いがやるせない。
イギリスでのきままな独り暮らしから一転、柵を背負ったヤクザの世界へ。
懸命に頑張っていたけど、そりゃあ、逃げ出したくもなるよね、という事態へ。
そこからの巻き返しが凄かった。
囚われた想い人。
結局、蛙の子は蛙。
日本刀を手に秀島を救出しに行った一生。
その姿を目の当たりにした組員はそりゃあ、心酔するだろうね。
余りにも痛々しい一生の幕引きに、秀島からのまさかの反撃。
とても良かった。

ラストに全部持っていかれました。
本来は笑い処がどこにもないはずなのに、
最後の最後で「直江(@ミラージュ)がいる!」と思わず爆笑。
直江を彷彿とさせる狂犬がいたわ。
直江よりよっぽどソフトだけど。
直江ほどネチっこくないけど。
そもそも「直江がいる!」と叫んだ私もどうかと思うけど、
叫ばずにいられなかったほどの直江仕様。
秀島と直江が重なって妙な愛着が湧いてきました。



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