きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「焦れ舞う薔薇の宿命」犬飼のの(ラヴァーズ文庫)
ルイの一途さと不器用さ。紲に対する深い想い。
狂おしいほどに愛している。
溢れ出る想いから踏み出す一歩を誤ってしまったことが、
こんなにも残酷な事態を引き起こしてしまうとは……
嘘っ、と、途中で思わず叫んでしまいました。
そして紲もまた、自身の身体に起こった異変に衝撃を受け、運命に翻弄される。
それでも、蒼真や彼の周囲にいる人たちが心強い存在であってよかった。
それにしても女王……えげつないわぁ。
だからこそ、この世界の頂点に君臨してきた怪物なんだろうけど。
意味深な引きに、続きが気になりすぎてたまらなくて、
緻密に作り上げられた世界観と設定には唸るしかありません。
豹は豹柄のものを好み、虎は虎柄。
獣人貴族の嗜好にちょっと笑ってしまいました。可愛い(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
赤い瞳、年を取らない身体―。半分人間ではない者の世界で、「下級」である香具山紲と、「貴族」のルイは、身分違いの禁断の関係を貫くため、支配者である女王に背き、逃亡を続けている。しかし紲は、女王から送り込まれて来るかつての仲間たちと戦い、傷つけ合うルイの姿を次第に見たくないと思うようになっていた。「罪もない他者を傷つけるくらいなら、このままふたりで消えてしまったほうがいいのかもしれない―」。そんな紲の葛藤を見透かしたように、女王は紲の親友、蒼真を差し向けてきて…。残酷な選択を前に、一途な愛は引き裂かされるのか。
PR
COMMENT