きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「爪先にあまく満ちている」崎谷はるひ(ルチル文庫)
ミスターパーフェクトと言われつつも、自分や周囲が思っているほど立ち回りがうまくなかった寛。
無意識ながらも來可を傷つけてしまったことに悩んでいる彼に対する父・寛二の言葉には、
ものすごい説得力がありました。
こうやって子供に手を差し伸べられる父親って本当に素敵だと思う。
勘違いや誤解。そこに差し挟まる他人の悪意。
傷つけた当人にとってはいずれ忘れていく出来事でも、
傷つけられた側にとってはいつまでたっても忘れることのできない痛みを伴うものだ。
その傷が完全に癒える日がいつ来るかはわからないけれども、
幸せな未来が疑いようのないラストで良かった。
健治のその後がとっても気になる!
ので、早速「吐息はやさしく支配する」をポチってしまったww
内容(「BOOK」データベースより)
入学以来連続でミスターキャンパスに選ばれている綾川寛は、眉目秀麗、成績優秀、性格も穏やかで人望も厚く、そのうえ社長令息とまさに「王子様」のような大学三年生。そんな寛に、岡崎來可はあからさまな敵意を向けてくる。しかし寛はなぜか來可が気にかかり、避けられながらも構い続けることに。実は來可には寛との忘れられない過去があり…。
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