きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「間の楔」吉原理恵子(光風社出版)
原点回帰。
イアソンは究極の執着愛。
リキは至高の存在。
『間の楔』は私のバイブル。
文庫版より単行本派。
荒削りだけど、一切の無駄のない文章と迸る熱に抉られる。
媚びることを由とせず、最後まで意地を張り通したリキ。
根底に滲む想いが垣間見れる瞬間がとても切ない。
何も望まず、何も期待せず。
ただ、リキに対する想いを貫き通したイアソン。
ヒリヒリとした緊張感が終始付きまとい、最後の結末に息を呑む。
これしかなかった。
これ以外なかった。
わかっているからこそ、胸が軋む。
わかっていても、涙が溢れる。
10代の私には衝撃的な出逢いでした。
カセットテープ→ドラマCD/サントラその他イロイロ→ビデオ→DVD。
ここまできっちり追いかけた作品はほかにないんじゃないかなぁ?
雑誌総集編→単行本→文庫。
こちらも正しく追いかけました。
でもやっぱりこの単行本がザ・ベスト。
何度読んでも震える名作。やっと感想かけて満足!
内容(「BOOK」データベースより)
何もかもが管理された未来都市・タナグラ。その片隅の、歓楽都市・ミダスの怠惰な息遣いの中でしか生きられない若者たちには、夢を語り合い愛を求めることすら許されないのか…。耽美SF大河ロマン。
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