きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「Blue Rose」榎田尤利 (SHY NOVELS)
胸が軋むような痛みと、静かな優しさと。
そしてどこまでも深い哀しみに彩られた物語。
青の生い立ちと内面を知るにつれ、やるせなくなってしまう。
皆が青を守ろうと必死になっているにもかかわらず、
だんだんと不安定になって自暴自棄になっていく様が辛い。
こっちにいったら楽になれる、幸せになれると、わかっていてもそちら側を選べない。
何故なら、自分がこのままでいることを望んでいるから。
それが人の心。
世の中にはどん底まで堕ちて這い上がれない人もいる中、
立ち直った青はトオルの言う通り、運が良かった。
強く在って欲しい。
個人的には書き下ろしはなくてもよかった。
二人には「友達」ポジションを貫いて欲しかった。
じゃなかったら、そこに至るまでの想いの移り変わりをきっちり書いて欲しかった。
それにしても高瀬、イイ男だったなぁ……
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