きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「あの日、君は何をした」まさきとしか (小学館文庫)
作中で最も罪深いのは誰だろう?
多分、思うところは人それぞれ。
だから、それぞれのアナタの考えをきいてみたい。
私は一人の名前を挙げる。
その人があの人に与えた苦しみこそが、最も罪深いものだと。
子どもを亡くした母親の慟哭。
息子を案ずる母親の狂気。
根底にあるのが愛情である限り、
どんな醜態を晒そうとも、彼女たちを嫌悪する気持ちは沸いてこない。
そして親を亡くした子どもの虚無。
それを埋めるかの如く、繰り返された「なぜ?」が手繰り寄せた真実。
目で見ることのできない人の本質はわからない。
自らを「異常者」と言う言葉の裏に孤独を垣間見た気がして。
哀しくなった。
初読の作家さん。
普段の私だったら買わなかった作品。
同行者がいた手前、BL棚には近寄れず、
それでもせっかく来たから何か買わねば、と思ったときに目に入ったので手に取ったけど、
私の直感に外れはなかった。(笑)
こういう出会いは嬉しいね。
そしてこのコンビに続編があるのは朗報!しかも先月の新刊……私、いいタイミングでこの作品読んだなぁ。←自画自賛。(笑)続編も読まねば。
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