きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「さよなら、ベイビー」里見蘭(新潮文庫)
肉親との死別。
思いもよらなかった事態との遭遇。
迫られる対応。
それは、誰にでも起こり得るもの。
対処の仕方がわからなくなって、途方に暮れた時こそ、
これまで培ってきた人生の経験値が生かされる。
自分だけが特別なわけじゃない。
みんながそうやって生きている。
そして、助言や助力を与えてくれる人がいなければ、
多分、危機を乗り越えることは難しい。
雅祥には色々言いたいことはあるけど、
ひきこもりでありながら、生後数か月のタカヤと
懸命に向き合った姿は評価したい。
彼らの接点は?
この子は誰の子?
そんな疑問を内在した時系列の運び方が秀逸。
おかげでノンストップで読み切りました。
「愛し愛されるためにやってきたこども」
このフレーズがとても響きました。
全ての子供達がそうであることを願いたい。
内容(「BOOK」データベースより)
見知らぬ赤ん坊を連れてきた父親が、まさかの突然死。母亡き後ひきこもり歴4年の雅祥が、いきなり育児を任されることに。この時から地獄の二人暮らしが始まった。ミルクを飲ませても、おむつを替えてもタカヤは泣き止まない。母親はいったい誰…迎えが来る日まで、あと1日。だが、まあくんとタカヤと母親の人生は驚愕の真実へと急転直下する!胸に染みる、痛快青春ミステリー。
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