きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「まほろばの龍神 炎の蜃気楼5」桑原水菜(コバルト文庫)
少しずつ「上杉景虎」としての能力が覚醒していく高耶。
戦い方が板についてきたし、自分のやるべきことも自覚しつつある。
自然にリーダーシップをとり始めていて、直江はもちろん、千秋もそれを許容しつつある。
お互いにガルガルと突っかかりあいながらも、千秋とは良いコンビだと思います。
一方で苦悩が深まる直江。自分本位で身勝手な苦悩。
護りたい、という情愛と、壊したい、という狂気。
「愛」を持ち出したら何もかも許されると思わないでよね、と思いつつ。
「あなた、という、たったひとつの、私の、命」
この台詞に胸が軋むのでありました。
明智光秀の復活も仄めかされ、ますます混乱を極めていく闇戦国。
この巻で私は、松永久秀と佐々成政という武将を知りました。
佐々成正がとてもカッコイイ!と思っているのは、ミラージュの刷り込み。
信貴山のお土産は張り子の虎。これテッパン(笑)
この巻を読みつつ、東大寺と信貴山は必ず行かねば、と、志を新たにしてみました。
内容(「BOOK」データベースより)
夜な夜な出没するという火の玉『ホイホイ火』を調査するために、奈良入りした高耶と千秋。火の玉に殺された塩原の家に向かった高耶たちは、そこで妖怪にとりつかれた少女・なぎと出会った。なぎに寄生しているのは、戦国時代の茶釜の妖怪・平蜘蛛だった。なぎを救うために、妖怪を操る『信貴山の龍神』の正体を探ろうとする高耶たち。だが、宿敵・織田軍も、なぎを狙って動きだしていた…。
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