きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「インフォデミック-巡査長 真行寺弘道」榎本憲男 (中公文庫)
自由を主張する権利は誰にでもある。
けれども。
社会生活を営む以上、たとえ窮屈に感じても守らなければいけないルールがある。
そして。
快適で安全な生活と引き換えに、どこまでの管理を受け入れるのか。
……というより、そのシステムと運用する側にどこまでの信頼がおけるのか?ということを問いたくなる。
コロナを巡るトラブルが主体の話かと思ったけれどもそうではなく、
突き付けられたテーマは途方もなく大きかった。
考えたって正解はわからない。
わからないながらも考えないといけない局面だということは理解できる。
難しいね。
コロナウィルスとはなんぞや?
その問いに対しての本書の冒頭でなされた説明は
とてもとてもわかりやすかった。
とある出来事を真行寺側からの視点で描かれるのが本作。
そして吉良側の視点で描かれるのが『コールドウォー DASPA吉良大介』。
本作だけ読むと、問題解決に必死で動いていた真行寺が少しお気の毒な気がする。
吉良たちは何を思いながら動いていたのか?
足りてないものを補うために、そちらも読まねば。
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