きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ガラスの獅子」北方謙三(光文社文庫)
獅子とは、雄々しく誇り高いもの。
ガラスとは、砕け散るもの。
タイトルの意味を悟った時、覚悟が決まった。
彼はとっくに腹を括ってそこにいるのだということがわかったから。
関島と林。
二人の策士に巻き込まれた形になった野崎だけれども、
結局は自らの意思で首を突っ込んでいく。
事態は次第にキナ臭くなり、
探偵なのか傭兵なのかもはやわからない働きっぷりになっていくわけだけど、
だからこその野崎。
ガラスの獅子が貫き通したプライド。
孤高の獅子が零した本音は、何よりの手向けになるだろう。
そして、満身創痍の獅子は眠る。
明日また、立ち上がるために。
美雨と野崎のちょっとほのぼのしい感じの会話がやっぱり好き。
シリーズ三冊、読友さんからのプレゼント本。
ありがとうございます!
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