きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ガリバー旅行記」スウィフト (角川文庫)
無尽蔵に湧き上がる想像力と創造力。
現実社会に対する不平と不満。
純真な遊び心。
隠しきれない上から目線。
混ぜてシェイクして出来上がったのが本書。←私見。
読みながら書かれた年代を再確認してしまったほど、
300年近く前に書かれた作品だということにまったく思い至らない。
もちろん原書ありきだけど、翻訳もうまいんだなぁ。
児童書等で馴染んだ小人の国、巨人の国。そしてラピュタ、と語られて、
最後が予備知識なくぶち当たったフウイヌム国。
個人的にはこれが一番興味深くて面白かった。全く共感はできなかったけど。
私は人間であることを謳歌する。
小人さんたち良い人。
……と思ったけど、ガリバーを生かそうとした理由にびっくりして納得。
巨人さんたち良い人。
……と思ったけど、ああ、そういう計算があったのね、と。
ラピュタがあっさり終わっちゃったけど、他人に興味がない種族の話は進展しない。
フウイヌムで余生を全うすることがガリバーの幸せだったかもなぁ、とは思うけど、
帰国後の奥さんに対する態度はひどいと思った。
身重の奥さんを置いて航海に出た自分を顧みよう。
【ガーディアン必読 91/1000】
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