きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「手を伸ばせばはるかな海」崎谷はるひ (角川ルビー文庫)
前半は瀬里の想いが突き刺さるように胸に流れ込んできて痛い。
自分は多分、瀬里みたいな感じ方や考え方ができない人間だと思うけど、
半端ない共感性。
これは崎谷さんの筆力。
瀬里の自己評価が低すぎるのに対して周囲の瀬里に対する評価が高いっていうのが、
そもそもの不憫さの一因。
瀬里視点での弟・和輝と和輝視点での言い分とでは随分な食い違いがあったけど、
きちんとわかりあえて良かった。
私が思っていた以上に不器用だった大地と、
「好き」を自覚してから距離を縮めていが様がとてもよかった。
「大好き」って言葉が似合う可愛らしいカップル。
前巻の藤木にまつわる出来事を瀬里目線で語られているのがとても興味深い。
そして初読の時よりも大智のことを二割増しでカッコイイと思っている自分も興味深い。
そして何故か『ブラディ・ドール』の藤木が脳内でチラチラしていて(北方キャラで一押し!)、
新装版に手を出したくてウズウズ。
だけどまだ我慢。
海辺のカフェってのも類似点だってことに今気づいたわ。
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