きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「パーフェクト・クオーツ 北の水晶」五條瑛 (小学館文庫)
身の丈、という言葉がある。
己の価値を見極めることができなかったことが、
彼を滅びへと誘った。
血の縛り、という柵がある。
我が子だからこそ、自らの目的達成のための贄にしてもかまわない、という心境が理解不能。
かつて、実際に起こった事件の数々が頭を過る。
その陰でこんな動きがあったとしても、不思議ではない。
そう思わせるリアリティがそこにある。
情報は武器。そして宝。
コツコツと事実を積み上げて手持ちのカードを増やしていった彼ら。
神経がタフでなければやり通すことのできない仕事。
と同時に、細やかな観察眼と先読みができなければ仕事にすらならない。
読了後、何この人たちのこの蜜月!と昇天しそうになる。
エディ、ここにきてデレたなぁ。
と同時に、新たに提示されたワードにより、
さらにその先を読みたいという想いが搔き立てられて眩暈がしそうになる。
この作品を手にすることができたように、
『ソウル・キャッツアイ』を手に取ることができる日が来ることを信じてる。
その前に、本作と対になっている『パーフェクト・クオーツ 碧き鮫』を読むお楽しみが待っているのです。
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