きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「パーフェクト・クオーツ 碧き鮫」五條瑛 (小学館文庫)
ここまでこの物語を追うことのできた満足感と、
更にその先の物語を読みたいという餓えと。
せめぎあう感情に揺られて溜息。
個人、家庭、会社、国、世界。
世界が個人に襲い掛かったら……逃れようがない。
世界のうねりを個人では止める術がないことを思うと、
うすら寒い気持ちになる。
そして、国のトップが変わる重みを、ここ数年、痛感させられることばかりだ。
前作「北の水晶」での出来事を同時系列・別視点から語られる物語。
作中に実際には登場しない葉山の存在感が半端ないのは、
誰もが彼に魅せられているから。
新たな謎が提示され、気になることばかり。
スパイの遺伝子。
あるのかな?と、ちょっと懐疑的。
遺伝子と言うよりも環境だと思うんだよね。
皆が彼にそうなることを望んでいる。
だからこそ、彼には周囲の思惑に収まらない場所に行ってもらいたいと思ってる。
とにもかくにも『パーフェクト・クオーツ』を出版してくださってありがとうございます!
そして『ソウル・キャッツアイ』の発売を心待ちにしています!
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