きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ヒートアイランド」 垣根涼介(文春文庫)
【もし決心がついたら、一年後の今日のこの時刻に、ここに来い。
俺たちが待っている】
熱気を孕んだ街、渋谷で繰り広げられる破天荒な攻防戦。
若さ故の熱さと傲慢、そして不安定さを孕んだストリートギャングのアキとカオル。
成熟し、安定した大人の魅力溢れるプロの強盗の柿沢と桃井。
そして、ヤクザの裏金を巡って二重三重……と思いきや、四重に絡み合うストーリー展開。
テンポよく読めます。そしてキャラがとっても魅力的。
何度読み返しても面白い。
主だった登場人物が活き活きしているのは、それぞれのバックボーンがしっかりと描かれているから。
だから彼らの息吹をリアルに感じられる。(柿沢は除く>笑)
個人的にはチューンナップについてマニアックに語られていてニンマリ。
この物語は終わりの物語でもあり、始まりの物語でもある。
「雅」というチームで共に過ごしたアキとカオルの青春時代は、この本で終わりを告げる。
その後の彼らの人生は………続編に期待を寄せることにしよう。
内容(「BOOK」データベースより)
渋谷でファイトパーティーを開き、トップにのし上がったストリートギャング雅。頭のアキとカオルは、仲間が持ち帰った大金を見て驚愕する。それはヤクザが経営する非合法カジノから、裏金強奪のプロフェッショナルの男たちが強奪した金だった。少年たちと強奪犯との息詰まる攻防を描いた傑作ミステリー。
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