きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ラブセメタリー」木原音瀬(集英社)
想像、或は妄想の世界は当人の自由。
その中でどんな行為に及んだところで、誰にも咎められることはない。
だけど、その妄想をリアルに実行してしまったら、それは犯罪。
その中で踏みとどまることができるか否かが
ひとつの分岐点であるのだと思う。
辞めることのできない薬や煙草と同じ。
一度手を出してしまったら、次へ、次へと手が伸びてしまう。
禁断の味を知ってしまわないように、懸命に踏みとどまろうと自制する久世と、
欲望の誘うままに手を伸ばして堕ちてしまった森下の人生がとても対照的。
思考そして嗜好。
本当に、どこから生じてくるものなのかしらね。
最初から町屋が自分の素性を明かしていたら、
町屋と久世はせめて友だちになれなかったのかしら?
とチラリと思ったお借り本。
無理かな。どうだろう?
久世は自分のモノも汚いって思ってるのかな?
とも思ってみた。
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