きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「三人の悪党 きんぴか1」浅田次郎(光文社文庫)
刑務所帰りのヤクザ。独りクーデターからの自殺未遂の自衛官。収賄の罪を被った政治家秘書。
世が世なら大物になった(かもしれない)傑物三人が、
「四課は桜の代紋を背負った極道だ」と論ずる定年を迎えた警察官に導かれ
邂逅を果たす。
破天荒な人情話であり、悪を成敗する話でもある。
笑っているうちにホロリとさせられたりしながらも、
結局は痛快に読めてしまうところが、浅田さんだなぁ、と思う。
所々に差し挟まれた二組の親子の姿と、広橋の家族の姿が印象に残る。
軍曹のサイズに合う帽子と靴を探しに行くピスケンの優しさが好き。
次巻で三人がどんな騒動を引き起こすのか。
とても楽しみ。
病院に搬送されたときどんな下着を着けているか?
これって、実はメッチャ重要ですよね~。
「日の丸はパンツの柄には適し得ない。
意匠の中心を正面に持って来れば猥褻。
後部に持って来れば、猿である」
読み始めた直後から大笑いでした。
内容(「BOOK」データベースより)
阪口健太、通称ピスケン。敵対する組の親分を殺り13年刑務所で過ごす。大河原勲、通称軍曹。湾岸派兵に断固反対し、単身クーデターを起こした挙句、自殺未遂。広橋秀彦、通称ヒデさん。収賄事件の罪を被り、大物議員に捨てられた元政治家秘書。あまりに個性的で価値観もバラバラな3人が、何の因果か徒党を組んで彼らを欺いた巨悪に挑む!悪漢小説の金字塔。
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