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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「三国志 3 玄戈の星」北方謙三 (ハルキ文庫―時代小説文庫)



戦いを回避する策はいくつかあった筈。
だが、彼らはそれを選択しない。
天下を獲るものはただ一人。
自らの力量を天に計り、
この男とはいずれ戦場で相まみえる。
そう確信する相手と言葉を交わす心境は如何ほどのものなのか。
稀代の英雄になれたはずの男が散った。
いや、彼は間違いなく英雄だった。
立ちはだかった男の影を、
この先を生きる男たちは永遠に踏み越えることはできないのだから。
曹操、劉備、呂布。ついでに袁紹。
彼らの戦とは別のところで繰り広げられた、孫策と周瑜の男の夢を賭けた一世一代の戦。
あの作戦は若くないと無理!



もしも馬が語れるのなら?
馬鹿げた問いかけではあるものの、赤兎の想いを聞いてみたい。
叶うなら、百里風の想いも。
北方の描く馬は、意思を持って彼らの主と対話している。
海辺での赤兎の行為には涙しかなかった。
そして、劉備に欠けているもの。わかっているからじれったくなる。
早く~~!








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