きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「三国志 8~水府の星」北方謙三 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
周瑜の死を惜しんだ曹操の株が私の中で一瞬上がり、
荀彧の死に纏わる思いの吐露で、あ、気のせいだった、と思った8巻。
荀彧に裏切られたと思うのは、都合がいいんじゃないかな。
信じてもらえないような扱いをしてきた結果なのだから。
多くの者が戦いで命を落としていく中、
ひたひたと迫る病と向き合わざるをえなかった周瑜。
緩慢に近づいてくる死。
彼の心にゆらめきつづけた切なさがやるせない。
俺は俺。おまえはおまえ。
出自は関係ないと、いいきれる馬超がカッコいい。
戦を繰り返し、時代は移り変わっていく。
頼もしい軍師の元、いよいよ天下三分へ。
劉備の……というよりも、北方の孫夫人に対する扱いが、ものすごーく嫌だわ。
一方で、張飛と薫香の関係はとても微笑ましい。
張飛の野戦料理。とてもとてもおいしそう。
李逵の料理を思い出す。
そうすると、解珍の秘伝のタレ……と続々出てくる食べたいもの。
読んでるのは『三国志』だけど、やっぱり『水滸伝』好きだわーと、改めて思った。
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