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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「上陸」五條瑛 (講談社文庫)



訳ありの男三人がアパートの一部屋に身を寄せ合い、
日雇い仕事でのその日暮らし。
絶えない喧嘩もコミュニケーションの一環。
そこに悪意が感じられない言い合いは、いっそ小気味よい。
「趣味の悪いボンタン」と言われ「悔しかったら着てみろ」と言い返せる安二の
愛すべき馬鹿さ加減。
自分の生活が崩壊するとわかっていても、罪を看過することのできなかったアキム。
常にクールで頼れる兄貴だった金満。
後ろ暗い秘密を持つ彼らは、いずれその暮らしが終焉を迎える日が来ることをわかっていた。
それでも計り知れない喪失は否めない。
だからこそ、どんな形であれ、再び彼らが繋がることができたのは奇跡。

金髪にピンクの作業服、青い腹巻、赤のタオルの安二。
いや、もうどんなセンス?(笑)
以前、金髪ロン毛見た目強面の現場仕事のお兄ちゃんが
間違いなくその長い金髪のせいで
「うさぎちゃんだ!ねぇ、うさぎちゃんやって!」と小さな子供にねだられ
困り果ててツインテールのまねごとをしてあげていた時は
笑っていいやらお気の毒やらだったことを思い出してみました。


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