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きままに読書★

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「不思議の国のアリス」ルイス・キャロル(新潮文庫)



チェシャネコ。白ウサギ。ハートの女王。帽子屋。トランプ
例えば、この小説を読んだことがなくとも、
『不思議の国のアリス』という言葉から連想するワードを各々書きだしたなら、
多くの共通する言葉が抜き出されるだろう。
それほどまでに日常に浸透した物語が刊行されたのは、1865年。
時代的な古めかしさを感じることは全くなく、
アリスがウサギ穴に飛び込んだ瞬間から、物語はめまぐるしく展開していく。
何が起こるのかが全く予測できないその世界はまさしくワンダーランド。
成り行き任せのハラハラドキドキの冒険譚の後に待ち受けるのは、
著者の親心が垣間見えるとてもやさしいエンドだった。

この訳仕方には何か意図があるはずだ。でも読みにくい。
この語尾なんなの?と、とっかかりで相当難儀しました。
でも、そもそもが子どものために即興で作って聞かせた話だということを念頭において、
子どもたちを前にルイス・キャロルが語っている姿を想像すれば納得の訳。
まぁ、子供向けの訳ではない気がしますけど(笑)
他の方の訳本を読んだら、相当印象が変わる気がします。
【ガーディアン必読 54/1000冊】


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