きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「公安捜査Ⅱ 闇の利権」浜田文人(ハルキ文庫)
「腐ってやがる」
やくざにそう吐き捨てられる警察。
だが、その警察の腐敗を暴こうとしているのもまた、警察だ。
不審車両を追走中に殺人事件の現場に居合わせた蛍橋。
偶発的なようで、彼が追っていた事件は、その殺人事件とも無関係ではなかった。
上からの指示で単独捜査を進める蛍橋を全力でサポートするのが、三好組の面々。
組長である三好が底抜けにかっこいい。
彼の貫いた漢気には惚れ惚れする。
組織には内緒で蛍橋に協力する要と鹿取も
だんだんと個性が際立ってきて、おもしろさが加速するシリーズ第二弾。
とはいえ、弱者を食い物にした事件の真相には、
そして、保身のために真実を探求する者を死に至らしめた者達の存在には
憤りを感じるばかりだ。
要のことを「人タラシ」と私の友達は断言しましたが。
すれ違っただけの三好さんに「あんな男と呑めば情に締まりがなくなる」を言わしめて、
既にその片鱗を見せています。
ガラの悪い蛍橋に「すまん、ガラの悪いほうが来てしもうた」と、
やくざに向かって頭を抱えさせる鹿取もいい味出してます。
そして、やくざ者なのに強烈な好印象を植え付けてくれた三好さん。
大好きです!←聞かれてない(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
北朝鮮からの覚醒剤密輸事案を内偵中だった、神奈川県警公安二果の螢橋政嗣。監察対象者を追うさなか、螢橋は殺人の現場に遭遇してしまう。殺されたのは麻薬取締官・四角哲也。彼は、広域暴力団仁友会の小山こと在日北朝鮮人・申勲を内偵中に妻を殺され、復讐に燃えていたという。螢橋はやがて、とある病院と老人ホームへたどりつく。北朝鮮との闇のつながりとは果たして何なのか?大好評のシリーズ第二弾。
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