きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「おうちのありか」一穂ミチ(ディアプラス文庫)
潮と付き合うことで、少しずつ周りへの接し方が変わってきた計。
竜紀の口から語られるその変化がなんだか嬉しい。
家族の柵に囚われ、計のことを慮って雁字搦めになった潮。
困った時に自分が頼るのは潮。
だから、今回は自分が潮を取り戻す。
仕事を捨てるのではなく、潮を諦めるのではなく。
計なりに考えて潮の家に乗り込んだ姿はとてもかっこよかった。
なるほど、その手があったか、と、膝を打ちました。
そして、ふたりが手にした「おうち」。
かつてのあたたかな家庭の名残りがあるその空間で、
二人のやさしい未来を。
「親だから当たり前ではなくて、計の両親は、そういう人たちだ」
このフレーズがとても好き。
そして江波じいがいいね。とてもいい。
内容(「BOOK」データベースより)
お付き合いを始めて間もなく二年、局アナとアニメーション作家として公私ともに充実した日々を送る計と潮。だがある日、計に衆院選立候補の噂が立つ。ほとぼりが冷めるまで不自由を強いられ計がストレスを溜めていたところ、同時に潮の仕事にも急なキャンセルが続く。二人の知らない場所で、何かが起きていた。今まで計が困ったときは、必ず潮が助けてくれた。でも潮が苦しい時は…?大人気シリーズ第三弾!!
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