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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「冬に来た依頼人」五條瑛(祥伝社文庫)



長すぎず短すぎずの物語の中に、凝縮された面白み。
失踪者の調査を専門とする桜庭、逃避を希望する人の連れ出しが専門の檜林、
名前と風貌が乖離した二代目ヤクザ松村、
作中最年少でありながらクールで冷静なキャバ嬢キリエ。
読了後にまた会いたい、と思えるような魅力的な面々が織りなす物語。
たとえ周囲が何と言っても、突然行方の分からなくなった夫をみつけたい。
そう思う成美の心情はわかる気がする。
安否の心配はもちろんだし、
真実を知ることができなければ、一生モヤモヤするよね。
「幸福」か「不幸」かを決めるのは自分自身。
まったくもって、その通りだわ。




個人的にはちょっとデンジャラスな本物志向の王子さまに興味深々。
「王子さまのキスが必要か?」
「俺にキスをしたいなら膝をついて頼め」
「一生目覚めるな」
なんだかんだ仲良しな二人のこのやりとりが好き。

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