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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「天国の修羅たち」深町実秋

繰り広げられてきた凄惨な戦いの完結編。
有象無象が息を潜める暗闇に風穴をこじ開けたのは、まだ二十代の女性警察官だった。
正義感、というよりも怖いもの知らずの猪突猛進。
若さは危うくありつつも、武器にもなる。
警察の闇を世間に晒すために、戦い続けた出月。
彼が気を緩める日はなかったとしても、独りではなかったことに安堵する。
修羅の道を歩み続けてきた出月がようやく辿り着くことのできた天国。
真里亜がいたからこそっていうのが暗示的。
最後に彼が示したものに胸が締め付けられた。
こんな気持ちで読後を迎えるなんて思いもしなかったよ。
良い意味で裏切られた。


久々にノワール読んでスカッとしました。
「読んだ本」にパステル系の表紙が続くと、黒いのが読みたくなる不思議。

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