きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「妖奇庵夜話 花闇の来訪者」榎田ユウリ (角川ホラー文庫)
受け入れることができないにもかかわらず、青目の元に赴く伊織。
受け入れられるとは思っていないながらも、伊織が欲しいと囁く青目。
吐息と衣擦れの音が聞こえてきそうな生々しい堂々巡りに息を呑む。
二人が立っているのは薄氷の上。
割れるのはもはや時間の問題。
その先は……どうなる?
眩暈がしそうなところで終わりかと思ったら、さらなる謎と衝撃が待ち受けていて、
動機が治まらない読後。
意に沿わない劣悪な環境から自力で抜け出す術を持たないどころか、
助けを求める事すらままならない人はどうすればいい?
出口の見えない問いかけはあまりにも重い。
表面上は仲良く見えているんだろうけど、
この人とは会社辞めたら付き合いはそこまでなんだろうなーと思っている人がいて。
(つまり合わない)
だけど、その人のいいな、と思うところは
どんな些細なことでも、何かしてもらったことに対して「ありがとう」と口にするところ。
逆にそこはまねしたくないな、と思うところは
やってあげたことに対して必ず対価を求めること。
とりあえず、いいな、と思うところだけを心に留めておこうと思います。(笑)
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