きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「妖奇庵夜話 空蝉の少年」榎田ユウリ (角川ホラー文庫)
招かれていないよそ様の家の食卓にスルリと入り込んで
ちゃっかり馴染めるのは、脇坂に「悪意」がないから。
一方、青目が欲する「道連れ」と言う言葉がひっかかる。
寂しさを解消したいなら「家族」とか「恋人」じゃダメなのかな?
そこに透けるのは「悪意」と「執着」。
人を惑わし、食らう性を持つ者。
どうも私は青目の存在が気になるらしい。
一つ屋根の下、血のつながらない他人同士で暮らす伊織たちの織りなす日々が
あたたかくて微笑ましい。
そんな洗足家に加わった猫と猫が苦手な夷の攻防が愉快。
彼らの穏やかな日常が壊れませんように。
犬が苦手な友だちが、諸事情があって妹さんが飼っている犬のお世話をすることになり、
「なんかもう、嫌なんだけど!」と、最初は渋々のおっかなびっくり。
でも律儀にお世話をしてくれるから、
犬的には「ご飯をくれる人」→「大好き!!」なアプローチ。
そんな日々を送った結果……「なんかだんだん可愛くなってきちゃった」と、結果オーライな顛末(笑)
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