きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「宝石商リチャード氏の謎鑑定」辻村七子 (集英社オレンジ文庫)
短編4編+α。
一話目の正義と祖母のエピソード……というよりも、
祖母が抱え続けた思いが刺さる。
そして正義の母の思いも。
どんな事情故の行為だったとしても
取り返しのつかない事ってどうしてもある。
それをそうと言い切った正義の母は強いと思った。
無神経と紙一重な正義のまっすぐさは正直癇に障るけど、
踏み込まれることによって救われる人もいることも確か。
ど直球で褒め言葉を口にできるってすごいと思うんだ。
そんな彼に振り回されるリチャードの「悟りを開いたような表情」を想像し、
心情を汲むと笑える。
導入的な一巻目。まずは次巻へ。
ミネラルショー……そういえば、お友だちが行ってたなぁ。
と、読んだ内容と以前見聞したことと繋がるとちょっと嬉しくなる。
敢えて類似を探すつもりはないんだけど、
初野さんの『ハルチカシリーズ』や似鳥さんの『動物園シリーズ』に
ストーリーの展開の仕方は似てるかな?という印象。
そういえば、上記シリーズはどちらも最新刊を積んだまま、まだ読んでないなぁ。
特にハルチカは最初から読み返すか悩んでいるうちに時が過ぎてしまった(笑)
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