きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「生かされて。」イマキュレー(PHP研究所)
やさしくてやわらかな言葉で綴られる、
残虐で残酷な殺戮行為。
隣人が斧や銃を手にし、親しく係わりあってきた人々をためらいもなく殺す。
そんなふうに人々を扇動したプロパガンダ。
大本を正せば、植民地支配が招いた悲劇。
右へ倣えの群集心理はこうも人々を悪魔に変える。
積み重ねられる死体を前にして、
声をあげられる状況ではなかったのだろう。
これは、ルワンダの大虐殺を生き延びた、一人の女性の手記。
いや、『生かされて。』という言葉こそが相応しい。
善意の人々によって。
そして、信仰によって。
彼女の胸に宿った許し。
その想いが、彼女の精神をも救ったのだと思う。
1994年の虐殺で人口の10~20%の人々が殺されたルワンダ。
そして、それを上回る数の難民が流出した。
現在のルワンダは?と思って調べてみると、
アフリカの中でも比較的治安の良い国として紹介されている。
写真の街並がとても美しい。
ちなみに私が一番最初に浮かべたルワンダのイメージはマウンテンゴリラだった。
この本を買った理由は思い出せないけど(積んでる間によく忘れる)
読めて良かった。
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