きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「岳飛伝 2 飛流の章」北方謙三 (集英社文庫)
雌伏の時。
ただ座して待つのではない。
個々がそれぞれの立場で考えねばならない。
自分に何ができるのか。
どんな未来を築き上げたいのか。
そのために成すべきことを成し、
大きく蓄積された力をまとめ上げるのが頭領。
だが、今、その責務を負う者はいない。
そして、いつもそこに在ると思っていた大きな拠り所をなくし、
時代の変遷を否応なしに突き付けられる。
着実に育っている若い力。
今後に繋がると思える出会いが随所にあり、わくわくする。
古参と若者が同席する会議のシーンが好き。
やはり私は、個々の力が一つに掌握され、大きなうねりとなる梁山泊が見たいらしい。
少しずつ岳飛に対して好意的になってきた自分発見。
先の展開がまったくわからなくて、知りたい気持ちが逸る。
どうなるか先のあらすじをチラ見したいという思いはあるけど、
初読の時しか味わえないドキドキわくわく感をずっと抱えていきたいので、
うっかりネタバレ拾わないようにしないと。
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