きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「彼女が最後に見たものは」まさきとしか (小学館文庫)
何をもって幸せとするのか。
それは百人百様だということを、改めて思う。
私には決してなぞることのできない彼女の幸せの在り様に涙が零れた。
そしてその覚悟に圧倒される。
一見すると幸せな家族。
だけど家庭内に抱える外に見えない歪が怖い。
そうやって子どもが壊されていく。
名前も知らない彼らが彼女のために尽力した。
理由はそれぞれだけれども、その想いがあたたかい。
彼女には全部伝わっていた。
たぶん。
間違いなく。
二作目になった三ツ矢と田所コンビのやりとりがとても愉快。
そして十重二重に絡み合う人々の人生模様が圧巻の読み応え。
自分だったら、死ぬ間際に思い浮かべる言葉は「楽しかった」が理想。
それにしても……積読を減らす!と誓った年始早々に、他作品も読みたくなる作家さんに出会ってしまったのは幸せ……なのかな?(笑)
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