きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「教団X」中村文則(集英社)
人生に惑い、生き様を模索する人たちがここにはいた。
癒えずに抱えた過去の傷が膿んで痛んで仕方なくて、
知らず、拠り所を求める人たちが。
「生きる」ということはどういうことなのか。
問いかけられ、思考する端々にぶっこまれてくる国家の在り様。
なるほど、と思い、或は反発する。
考えること。
是と非を見極めること。
多分それは、生きている限り、停滞してはいけない。
文章が俗っぽくなった?と思って読み進めたけど、
著者が常々語りかけてきた言葉に作中で行き当たって泣きたくなった。
彼の伝えたいことは変わってはいない。
カルトに突出した作品かと思って読み始め、方向性が違っていてちょっと戸惑う。
初期作品に比べるとよっぽどエンタメに寄っているのでとっつきやすいとは思うけど、
エロ描写がしつこいので気軽くおススメしにくい。
読書はどこからとりかかってもいいものだけど、
中村作品はここから読み始めるのではなく、やはり順番に追っていってもらいたい気がする。
これは私の我儘。
文庫版でのあとがきがとてもとても気になるので、そのうちそちらも読んでみるつもり。
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