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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「暴虎の牙」柚月裕子(角川書房)



まさかの面子に再び出逢えた喜び。
そして孤狼の血が確実に受け継がれていたことを目の当たりにすることができた喜び。
昭和から平成への場面転換には相当痺れる。
堅気には手を出さない。
相手にするのは薄汚い極道のみ。
イケイケな虎が牙を持っていたのは「あの時」まで。
狂った虎の末路は知れていた。
掴み取れた光はあったはずなのに。
愚連隊の成れの果ては愚か者。
大神のパナマ帽。
日岡の手にあるジッポ。
一作目から馴染んだひとたちがそこに或は記憶の中に息づいている。
感じ取れる時間の流れは三作品を読み切ったからこそ感慨。
次のお楽しみは映画続編!


パナマ帽と言えば中森明菜の『サザンウィンド』。
何故か違和感なく脳内再生。
リリースされたのは1984年。
あ、時代が一緒!
仇討に飛び出そうとした沖に研いだ出刃を渡す素人のおばあちゃんが
今回の私のびっくり大賞。
そして個人的に大好きな一之瀬の元気な姿が見れたのが嬉しかった。

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