きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「検事の信義」柚木裕子 (角川文庫)
何故そんなことを?
どうしてそこまで?
他者が疑問に思うことが佐方にとっては当たり前のことで、
それが彼にとっての職務でもある。
真実を探求し、罪をまっとうに裁かせる。
彼の在り様は正しい。
だが、それを貫くことは容易ではない。
時に回避できない軋轢。
「お前の立場も俺の立場も悪くなる」という筒井の言葉が重い。
それを汲んで背中を押してくれる筒井は理想的な上司だと思うわ。
短編四作。
四話目の「信義を守る」では
本当に生活に困った人がもう少し頼りやすい社会であってほしいと切に思う。
でも、手助けが必要な人が助けの手を拒んだらどうしようもない。
うー、やるせない。
第三話、「信義を質す」で思いがけない面々との再会があり、
おおおおおお!と、テンションが上がる。
『孤狼の血』シリーズ、大好きです♡
そして、かつて楽しく遊んだ宮島の風景を懐かしく思い出しました。
宮島に一泊して、満潮干潮の厳島神社を訪れて、弥山にも上って。
広島城では何故かはしゃいで兜をかぶっていました。(笑)
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