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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「楊令伝13 青冥の章」北方謙三(集英社文庫)




自らの力で天下を取りに行く気概のない者が、天下を語るな、と。
ふとした瞬間に言いたくなる。
夢は共に見るものではあっても、押し付けるものではない。
一枚岩じゃないから、付け入られる隙が出てきてしまう。
とは言え。
時間は移ろうもの。
模索しながら進んでいくしかないのだ。
そんな中での漢たちの腹を割った話し合い。
呼延凌が宣賛に言い放った言葉がいい。
楊令と岳飛は同じ飯を食らうも、戦場で見えることを確信して場を離れる。
護国の剣を手にした男の最期の戦い。
「ひとりで立て。それが、男だ」
忘れられない言葉になった。

今回のことで侯真の気持ちの在り様に柔軟性が備われば、
より強い男へと成長できるだろう。
花飛燐と秦容のちょっと微笑ましいやりとりがとても好き。
王貴も顧大嫂に叩きなおされてしゃんとするのかな?
子どもたちの成長が頼もしい半面、
かつての同志の元へ旅立って逝く者がいる。
李英はどう動くのかな?
チラリと脳裏を過った彼のようであってほしいと思うのは……期待しすぎかな?


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