きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「機龍警察 暗黒市場」月村了衛 (ミステリ・ワールド)
【再読】
真相を知らされなければ、それはやはり裏切りでしかない。
追い詰められ、祖国での居場所をなくし、命を繋ぐために犯罪に手を染める。
擦り切れて絶望のどん底にあった魂。
長い苦悶の時は拭えないけれども。
それでも、少しは救われたのだろうか?
悪意の塊でしかないと思っていた者たちが、
自分を庇護してくれていたという事実に。
なんだかんだ愛されてるなぁ、と思う。
断ち切れない情。
捨てられない矜持。
それは恨み言や憎しみを凌駕する。
だから彼は危うくて、強い。
まだまだ全体像のつかめない「敵」。
彼らの戦いはつづく。
好きな作品の中に見知った地名が出てくると、嬉しくなる。
土地勘があるから、臨場感増し増しで頁を捲る。
そして行きたくなる。
更に言えば、作中とは全く違う、震災後に頑張ってる閖上の姿を見て欲しい。
素敵なお店や楽しい場所がたくさんあるよ。
ああ、そして私、わかってた。とてもわかってた。
關、半端なくカッコいい。初読の時よりときめき度が上がってるよ。
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