きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「武装酒場」樋口明雄(ハルキ文庫)
【おれの奢りだ。好き勝手やりな】
笑いすぎてお腹痛い……
たかが酔っ払い。されど酔っ払い。
それぞれに事情を抱えた居酒屋「善次郎」の常連客達。
その日店に足を運んだ彼らは、ほんの些細なきっかけにより、
拳銃、手榴弾、果ては不発弾を抱えた立てこもり事件を引き起こしてしまう。
(本人たちに自覚なし)
「奴らはなぜそんなことを!?」叫ぶ警察。
だが、酔っぱらいの心理は論理的には説明がつくものではなくて……
「飲んで騒ぐことじゃないですか?」
冷静な返しがいたたまれない(苦笑)
すべてを引き受けた店主、善次郎の漢気が果てしなくかっこよすぎる。
そして7年後……
いやぁ、ホント笑った。無条件に面白い本だったわ。
内容(「BOOK」データベースより)
阿佐ヶ谷のガード下にある居酒屋「善次郎」。妻を絞め殺したと思いこんだ男、借金の取り立てから追われる男、その他、様々な窮地に立たされた常連客たちが、己の苦境から現実逃避するために、偶然この店に集まってしまった。一方、別の事件で警察が「善次郎」の向かいの店にパトカーで出動。サイレンの音を聞いた常連客たちは、それぞれが自分を捕まえにきたと思いこみ、事態は立て篭もり事件にエスカレートしてしまうのだが…。抱腹絶倒のスラップスティック小説の金寺塔、待望の文庫化。
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