きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「ディール」水壬楓子(リンクスロマンス)
とても好きな話だった。
一見共依存のような関係でも、実は依存しているのは延清の方。
束縛されることに甘んじているように見える律の方が自立している。
でも、律は籠の中から飛び出すことを、自らの意志で選ばない。
それは、飼われることに甘んじたわけではなく、延清に寄り添うことを選んだから。
辛い過去を持つ、不器用な二人の、距離感の探り合いがとてもいい。
特に延清。
愛情を知らずに育った彼が、律への想いに戸惑い、混乱し、自覚していく様子が
すごくよかった。
この先の彼らの話も読んでみたいなぁ……
内容(「BOOK」データベースより)
人材派遣会社『エスコート』で秘書を務める19歳の律は、ボディガード部門のトップ・ガードである延清と暮らしている。しかし、数えきれないほど抱かれていても、延清は「恋人」ではなく、「飼い主」だった。出会いは九ヵ月前。公園の片隅、見知らぬ男たちに襲われていた律を、身体を取引材料として延清が気まぐれに助けた日から、二人の関係は始まり―。
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