きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「水滸伝12 炳乎の章」北方謙三 (集英社文庫)
どこで生きるのか。何のために生きるのか。
彼らの生き様を追いながら、自らの在り様を突きつけられる。
「生きることが旅」
深い言葉だ。
自らの立つ場所を見つけ、受けいられ、そこに命を預けることができる仲間がいる。
心落ち着ける場所での戦を離れた男達の会話がひどく子供じみていて、
なんだかとても微笑ましい。
大人げない会話を繰り出す彼らが、戦場では百戦錬磨の猛将になる。
この巻では、全軍を率いて宋江が出動する。
共に戦った男の想いを抱いて。
自らの立つべき場所をようやく心に決めた関勝。
心は梁山泊に充分に寄り添っていた。
日々の白けた思いとは、これで無縁になるだろう。
捕縛された盧俊義の救出に持てる力以上のものを振り絞った燕青。
盧俊義を死なすまい、と、思っての彼の行為は、
実は死域に入っていた自らを生かすことだったのね、と、
後から気づかされ、鳥肌。
本書とは全く関係ありませんが……
本日の10分程度のお昼寝タイムで公孫勝が夢に出てきました。
ただじーーっとこっちを見てるの。
怖いって!!
そんな夢。
何故公孫勝……
普段夢をみることってほとんどないんですけどねー。
寝てる時まで水滸伝!(笑)
内容(「BOOK」データベースより)
青蓮寺は執拗に闇塩の道の探索を続け、ついに盧俊義の捕縛に成功した。過酷な拷問を受ける盧俊義を救うため、燕青は飛竜軍とともに救出へ向かう。一方、北京大名府に残る闇塩の道の証拠を回収すべく、宋江自らが梁山泊全軍を率いて出動する。それに対して青蓮寺は、雄州の関勝将軍に出陣の命を出した。宣賛と策を練り、梁山泊の盲点を見極めた関勝が静かに進軍する。北方水滸、極限の第十二巻。
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