忍者ブログ

きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「永遠の仔 二」天童荒太(幻冬舎文庫)



当事者たちにとっては、決して掘り返されたくはない過去。
秘密にされることで苦しんできた者にとっては、明確にさせたい過去。
そうでなければ、知ることのできない己の存在意義。
けれども、彼が知りたいと希求するものは、誰にとっても知るのが辛い過去なのだ。
「過去」を探ろうとする最中の「現実」で起こる殺人事件。
絡んだ糸は何処までも複雑にまとわりついて、彼らを苦しめる。
幸せな家族が一組も出てこないことが、読んでいてとてもつらい。
親が子供にあたえる影響は計り知れないということを、改めて胸に刻んだ。
燃え盛る炎にさらなる息苦しさを感じながら次巻へ。

拍手

PR
  

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 5 6 7 8
11 12 13 15 16
18 19 21 23
24 25 26 27 28 29 30

フリーエリア

プロフィール

HN:
みやこ
性別:
非公開

バーコード

ブログ内検索

P R

Copyright ©  -- きままに読書★ --  All Rights Reserved

Design by CriCri / material by DragonArtz Desighns / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]