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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「流れ星が消えないうちに」橋本紡(新潮文庫)



とても綺麗な喪失と再生……というより、喪失と新しい始まりの物語。
加地と奈緒子と巧とで描かれた三角形。
それは加地が生きている時も亡くなった後も変わらない形。
加地の死という辛く悲しい出来事はあったけれども、
彼らの描く三角形が、とてもかわいらしくて微笑ましかった。
流れ星に願った巧の願い事になんだかきゅんとた。
若者独特の感性を、綺麗に書かれているなーという印象。
個人的には父の悩みと、母との関係がとっても気になるところ。
お父さんの夢へのチャレンジ権、是非与えてあげて欲しいなぁ……
彼らと同じ年代の頃に読んだら、より色々な揺さぶられ方をしたんだと思う。

内容(「BOOK」データベースより)

忘れない、忘れられない。あの笑顔を。一緒に過ごした時間の輝きを。そして流れ星にかけた願いを―。高校で出会った、加地君と巧君と奈緒子。けれど突然の事故が、恋人同士だった奈緒子と加地君を、永遠に引き離した。加地君の思い出を抱きしめて離さない奈緒子に、巧君はそっと手を差し伸べるが…。悲しみの果てで向かい合う心と心。せつなさあふれる、恋愛小説の新しい名作。

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