きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「炎天 神尾シリーズ3」北方謙三 (集英社文庫)
死ぬために生きるのではない。
生きるために生きるのだと。
胸倉を掴んで叫びたくなる。
遠い異国の地で、
自らの人生の舵を死に向かって切った男がいた。
走り出した船は、誰にも止めることはできない。
そんなの結局は自己満足じゃん!とやっぱり叫びたくなるけれども。
それが男の生き様なのだと。
言いくるめられてしまうのが北方作品。
見守るしかないのだ。
信天翁の件は涙しかなかった。
「度胸のないヤツ」呼ばわりされていた秋月の
成長著しい姿がとても頼もしい。
習いつづけたボクシングがきっちり身についているのが
ちゃんとわかるのも素敵。
神尾にはやはり海が似合う。
だけど、探偵業も板についたと思ってしまう。
どこにいても、自らの生き様を貫けば、自分らしさもついてくる。
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