きままに読書★
読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。
「きみがいなけりゃ息もできない」榎田尤利 (ビーボーイノベルズ)
共依存という言葉ではもはや生ぬるい東海林と二木の関係。
その歪みと自分の抱えた恋情に気付いてしまった東海林は
タイミングよく介入してきた他者の存在を理由に二木の手を放そうと
悲痛な覚悟を決めたわけだけど。
二木のダメっぷりに共感できるはずもなく、
世話を焼きすぎる東海林にと突っ込みたくなりつつ。
ああ。だけど榎田さんの描く淋しさを抱えた人にとてもとても弱い私は
敗北感に塗れながら涙。再読なのに嗚咽。
結局、一度離れる必要はあったんだと思う。
無自覚なままだったらどこかでダメになったかもしれないから。
開き直った二人の強固な結び付きがとても嬉しい。
ガルガル唸りつつ、良い話だったわよ!とやっぱり敗北感。
何と戦ってたんだ、私(笑)
東海林を今風に「スパダリ」と言えないところが、
彼のおかん気質が遺憾なく発揮されちゃっている所以なんだろうなぁ。
でもイイ男だと思うんだ。
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