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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「王国」中村文則(河出文庫)



神を気取っていた男が人間に成り下がった様を見た気がした『王国』。
踏み越えたかったのは、本当におまえだったのか?
歯噛みするしかなかった理不尽はどこにいった?
とは言え、木崎に絶対的な悪であってほしかったわけではなく、
絶対悪のまま、運命に翻弄された者達の手による鉄槌が下ってほしかった。
それこそが、抗いの証。決められた運命に対する反逆。
そうはならないのが、世の中……なのかな。
つまりはやっぱり理不尽。
月は最後まで傍観者であってほしかった。
蒼く怜悧に高みから地上を見下ろして、
決して人間の事象には介入しないままでいてほしかった。
描写が美しかった故に、孤高の存在であってほしかった。

とりあえず、もう一度『掏摸』を読みたくなりました。(笑)
『掏摸』と同じものとして捉えたら、多分ダメなんだね。
そっちはそっち、こっちはこっち。
著者の言う通り、独立した物語。
わー、悔しい!


内容(「BOOK」データベースより)

組織によって選ばれた「社会的要人」の弱みを人工的に作ること、それがユリカの仕事だった。ある日、彼女は見知らぬ男から忠告を受ける。「あの男に関わらない方がいい…何というか、化物なんだ」男の名は木崎。不意に鳴り響く部屋の電話、受話器の中から語りかける男の声―圧倒的に美しく輝く「黒」がユリカを照らした時、彼女の逃亡劇は始まった。世界中で翻訳&絶賛されたベストセラー『掏摸』の兄妹篇が待望の文庫化!

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