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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「白い雌ライオン」ヘニング・マンケル (創元推理文庫)

殺された理由は、道に迷ったから。
なんて理不尽な!
いや、これ、犯人どうやって見つけ出すの?
と思ったら、そんな範疇に留まる物語ではなく。
これは刑事ヴァランダーの物語でもあり、
国内に大きな問題を抱えた南アフリカの物語でもある。
犯人の追跡と同時に進行するのは、
ネルソン・マンデラの暗殺計画と阻止。
情報量の多さに脳内フル回転で読み切ったのは、
抜群におもしろく、そしてどこか哀愁の漂う物語だった。
単一民族国家で生きてきた私には遭遇することのないであろう人種問題。
白人でも黒人でもなく、アフリカ人である。
誰もがそんな認識でいられる世界であるといい。


プロローグを読みながら、あ、これ『シグマフォース』シリーズっぽい!
と、既視感。
だけど、本作の登場人物たちはシグマフォースみたいに殺しても死なない超人ではなく。
人間味あふれる一般社会で生きる人たちで。(一部例外アリだけど)
そんな彼らが必死で自分の職務を全うしようとする姿に思わず力が入る。
疲れ果てたヴァランダーに届けられた同僚たちのやさしさがあたたかい。

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