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きままに読書★

読んで思ったことを徒然に。ゆるーくまったり運営中。

   

「白バラが紅く散るとき」フィンケ(講談社文庫)



【御言を行う人になりなさい。
 ただ聞くだの者となってはいけない。】

高校生の時に読んで大きな影響を受けた本の一冊。
当時の私はドイツ国内にヒトラーに抵抗した組織があったことを知らなかった。
そんな組織を担ってたのが自分とそんなに歳の変わらない青年たちであったこと、
そして、そんな彼らの中にゾフィーという女性がいたことに大きな衝撃を受けた。
地下活動に至るまでの思考や行動も然ることながら、
逮捕され、死刑を宣告されながらも、毅然とした態度で仲間を庇い、
己の正義を信じ、凛として死に臨んでいった彼らの存在は
平和な毎日をのんびり謳歌していた私にはとても衝撃的なものだった。
彼らと同じことができただろうか?と、問うことには意味がない。
時代が違うし、置かれた状況が違う。
それでも、考えずにはいられなかった。
自分だったら……?と。

いろんなことを考えさせられた青春の一冊。


内容(「BOOK」データベースより)

自由で開放的な家庭に育ったゾフィーは、読書や絵をかくことが好きなふつうの少女でした。ヒトラーの独裁政治下、尊敬する兄ハンスの学ぶミュンヘン大学へ進んだ彼女は、兄とともに地下からビラをもってナチスに抗し、その抵抗の代価を命で支払わねばなりませんでした。姉や友人の話、手紙、日記、写真によってわずか21歳の生命を清冽に生きた女性の生き方を描く感動のノンフィクション。

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